③宅浪生活スタート「一点集中勉強法」の威力を知る!

待望の浪人(宅浪)生活が始まりました。

たまに両親と衝突することがありましたが、なんとも平和な1年でした。

平和ではありましたが、試験の日が近づくについれ、心が落ち着かなくなってきます。

「よし、十分にやったぞ!」という自信が無かったんです。。。

 

まずは勉強法の確立! 合格体験談を研究しまくる!

さて、まずは何から始めようか。

まずは、書店に並ぶ、勉強法の本を買いあさります。

勉強法の本と言えば、エール出版がおなじみですよね。

「私の医学部合格作戦」などの「合格作戦シリーズ」が有名です。

 

僕が現役の時は、そもそも勉強なんかしてませんから、

勉強法については、あまり興味がありませんでした。

 

せいぜい「和田秀樹」先生の本を読んでたくらいでしょうか。

「東大に受かるには、数千時間やれ!計画表を作れ!」みたいな、

そういう感じの本だったような記憶があります。

そんなに真剣に読んでないので、あまり役に立ちませんでしたけどね。苦笑

 

 

なので、ただ机に向かってやみくもに問題を解く、みたいな感じでした。

でも、本気で勉強を始めようと思ったら、これじゃダメだと思ったんです。

効率を考えて勉強しないと、あっという間に1年が過ぎてしまいます。

 

そこで、いろんな人の勉強法をまずは研究したのです。

1ヶ月くらいは研究したでしょうかね。苦笑

そんなことせずに勉強せい!って感じですが、でも、これが大正解でした。

なぜ大正解かというと、いきなり英語で成果が出たからです!

 

まずは英語からやろう! これ王道です!

東大や医学部などの難関大学を合格した様々な人の勉強法を研究し。

そしてさらに、本屋に通って、実際に参考書を手に取って立ち読みしました。

名著とされていても、必ずしも自分には合わない参考書もありますからね。

 

まあ予備校ならテキストだけやっていればいいのかもしれませんが、

僕は宅浪でしたから自分で自分に合った参考書を探さなければなりません

これ、大変なようでかなり楽しかったんですよ。

 

そして、だいたい参考書計画が決まると次は、いつ何の勉強をするかの計画です。

やっぱり、だれもが真っ先にやっていたのは英語でしたので、

僕も英語から始めることにしたんです。

 

なぜ英語かというと、英語って一度マスターしちゃうと、その後のメンテがラクなんです。

少しの勉強で学力を長く維持できるんです。

なので最初にやっちゃった方が良いのです。

 

なんと苦手だった英語が、怒涛の偏差値アップ!

ちなみに僕の英語の偏差値は52~53くらいでした。

正直、苦手でしたね。。。

なにより、単語を覚えるのが苦痛で仕方なかったんです。

あんな、つまらない作業はないです。

 

でも、3カ月間、集中して英語だけを1日平均して6時間くらい勉強したんです。

もちろん、1日8時間とかの日もあれば、全く勉強しない日もありましたよ。

勉強が嫌いで、集中力も続かないタイプですからね。

 

でも、とにかく英語を毎日ダラダラとでもやる!と決めて、

リアルに3か月続けたら、な、な、なんと、河合塾の記述模試で偏差値が70を超えたのです!

 

これはもう驚きの結果でした。

そして「ほらね、やればできるんだ、ちょろいな!」と思ったのです。苦笑

 

英語で何をやったのか、具体的な勉強内容をご紹介

さて、こうなると英語の勉強は何をやったのか?気になりますよね。

でも、基本的には体験談に書いてあったいろんな人の勉強法を混ぜ合わせただけです。

その中でも特に効果があったなと思ったのは2つの参考書です。

(1)英文解釈教室(伊藤和夫 著)

僕がまず最初にやった参考書がこれです。

もしかしたら、これの基礎編みたいなのがあったかもしれません。

これで、英文の構造を学んだのです。

SVOOとか、その辺で挫折した僕にとって、この問題集は「神」レベルでしたね。

 

長文を読んでいると、知っている単語が並んでいるのに、

なんとも意味がよくわからない文章ってありますよね?

それがすべて解決します!

 

ただ、やみくもに長文を読みまくるのも1つの方法です。

でも、その長文の構造を一つ一つ分解して、

「なぜ、そういう意味になるのか」

を知ってから読むのとでは、かなり記憶の定着度が異なります。

 

ぼくは、この参考書に乗っているすべての例文の構造を理解しつつ暗記しました。

すべての例文を日本語訳できるまで反復して暗記したのです。

***

 

(2)速読英単語・英熟語

英語って、やっぱり語彙力が必要です。

知らない単語は文脈で推測できますが、でもやっぱり、

単語を知っていた方が読んでいて安心感がありますし、

マヌケな誤解をしなくなります。

 

とはいえ、単語の丸暗記ほどつらいことはない。

ではどうするかというと、文章と一緒に覚えるという方法です。

この速読英単語は、英語の長文集みたいな本なのですが、

必要な単語が上手にちりばめられており、

長文を覚えることで一緒に単語も覚えられるという、

一粒で二度おいしい一石二鳥な構造になっているんです。

基礎編から上級編、当時は熟語偏とかもあったような気がしますが今はないかも?

 

また本のタイトル通り、文章を早く読む練習にもなりますし、

一石三鳥ですね、ほんと、これおススメです。

***

 

もちろん、これ以外の参考書もやりましたよ。

客観試験用に「英頻」なども完全にマスターしました。

よく、「英頻のような暗記物は後からやった方が良い」と言いますが、そうでもないです。

先にやっておけば、周りと圧倒的な差がつきますから、自信にもなりますので先にやっちゃった方がいいです。

しかも、そんなに忘れないですよ。

 

一点集中勉強法が強い!これに気が付く

英語の怒涛の偏差値アップは、参考書もそうなんですが、一番の要因は勉強法です。

1つの科目だけを集中的にやる、一点集中勉強法でした。

 

英語の偏差値アップに味をしめた僕は、この一点集中勉強法を駆使して、次は何をしようかと考えます。

普通に考えれば、主要3科目の残り、数学と国語です。

もちろん、文系志望なので国語をやろうと思ったんですが、

国語は勉強しても伸び率が悪いし、古文、漢文は暗記ですから直前がいいですし。。。

 

なので、数学をやろうと考えます。

さらに、英語でこれだけ伸びたんだから、数学も伸びるだろうと、取らぬ狸の皮算用を致しまして。。。汗

これなら東大理Ⅲも夢じゃないなと、大飛躍した構想を、大まじめに考えるようになったんです。苦笑

 

僕の現役時代は理系でしたが、その時は「文系」を目指していました。

でも、あまりの英語の出来の良さに、

「理系に戻るか? ていうか医学部も行けるんじゃね?」

という甘い考えが出てきたのです。

医学部は医者になりたいからでなく、成績の良い者が行く、そういう受験生らしい考え方が浮かんできたのです。

一点集中勉強法なら「行ける!」と思ったんです。笑

 

で、この「一点集中勉強法」は後々の僕の社会人生活でも役に立ちます。

なのでこの時は「なんでこの方法に早く気が付かなかったんだろう、これは無敵だな」と。

恐ろしく素晴らしい勉強法をあみ出したと、一人でワクワクしてましたねー。苦笑

 

なぜ素晴らしいか?

それは、飽きっぽい僕のような性格の受験生にとって、すぐに結果が出るこの方法は「飽き」が来ないのです。

それに12ケ月少しづ勉強して偏差値が20上がるのでは、途中で本当にレベルが上がっているのか不安です。

成績の波もあるでしょうし、ちょっと成績が落ちた時に挫折しかねません。

 

でも、3カ月集中して偏差値が20上がる場合は、急角度の右肩上がりですから、疑いようのない実力アップです。

最初の模試でいきなり偏差値が20もアップしていれば、100%成果が出ているとわかりますからね。

そりゃ勉強も楽しくなるってもんです。

 

数学で思いがけない「つまづき」がやってきた!

ひそかに東大医学部を目指し始めた僕は、調子に乗って数学の勉強に取り掛かります。

数学も英語と同じく偏差値が55未満でしたから苦手分野です。

 

まずは最新の赤チャートを買いそろえまして、数1から着手。

しかし、数学のボリュームに愕然としました。

 

一つ一つの例題をきちんと理解して進めていくと、1日あたり数ページしか進まない日とかあるんです。

こりゃ数1をすべて終えるのに、1ヶ月くらいかかるなと思ったんです。

でもまだ微積もあれば確率もあるし、数1にそんなに時間かけてたらヤバイと思ってしまったんです。

 

でも、すべての基礎である数1は、それくらい時間をかける価値があるんですよ、ホントは。

それに気が付かず、変に焦ってしまったところに数学の敗因がありました。

 

ちなみに、解法を暗記してガンガン突き進むという方法が数学のオーソドックスな勉強法と言われてますが、

ただ丸暗記で解法パターンを覚えても数学って解けないんですよ。

ちゃんと理解してないと、応用が効きません。

 

でもちゃんと理解しつつやると、例題をこなすのに1ヶ月、

通常は例題に2,3問の練習問題が付属してるんですが、そんなの絶対にやる時間ありません。

これは困った。。。

 

数学失敗の原因は「チャート式」だと分析!

結局、駆け足で数1をやることにして、あまり理解せずにどんどんと「解法パターン」を覚える作成に出ました。

でも、この方法って、英単語を覚える方法と似てまして、だんだんと飽きてくるんです。。。

非常に無機質な時間でして、つまんない「作業」なんです。

しかも駆け足気味なので、理解が不十分でも暗記しちゃえって感じで、なんとも不安の残る進め方でした。

 

このつまんない作業を何カ月も続けることができずに数学に挫折してしまったのです。。。

机に向かっても、数学がやる気がおこらず、別の科目をやることにしたんです。。。

この時点で、東大医学部は、「なに寝言を言ってんだ?」というレベルになりました。苦笑

 

思うに、集中的に数学をやるという方法自体は、それで良かったのかもしれませんが、

数学を、いかに「楽しく」勉強するかの作戦を立てなかったのがまずかったですね。

 

ぼくは「赤チャート」が大失敗だったと思っています。

数学と言えばチャート式という固定観念が強すぎました。

また別で書きますが、数学はもっとわかりやすい参考書があります。

チャート神話はもう古い!苦笑

 

結局重要なのは「勉強する」こと、つまり「やる気」の維持

とりあえず宅浪=独学で、がんばってみましたが、

やっぱ自分は勉強嫌いだということがわかりました。

 

英語の勉強の時、まあ最初の3ヶ月くらいは頑張ったのですが、

途中からほとんど勉強しなくなり、本を読んだり、家でテレビを見たりしてました。

挫折のきっかけは「数学」です。

 

そこで「やる気」が失せてしまったのです。

いかに「やる気」を維持するかがポイントだということまで、その時は理解してなかったのです。

数学の時にチャート式でなく、別の参考書で数学へのアプローチができていれば、間違いなく維持できたと思うんです。

 

僕の勉強法の特徴は、参考書計画と、一点集中勉強法の2本立てでした。

参考書計画も、かなり入念に調べたはずでしたが、「数学はチャート式」の固定観念を外せなかったことが失敗でした。

 

その後は、ウダウダとあまり勉強しない期間が続きました。

そして、センター試験を意識するようになった秋になり、「これはマズイ!」と焦り出すのです。

本当にバカです。苦笑

 

次は英数以外の科目についてと、追い込み期の話を書きたいと思います。

 

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