⑥30歳で医学部再受験、40~50歳で高齢医師デビューの是非

独立開業して「安定」とまでは言えないものの、

サラリーマン時代を上回る収入を数年間ほど継続して得られた僕は、

もっとなにかにチャレンジしたいと思うようになりました。

でもそこに「人を雇う」とか「会社を大きくする」とかいう経営者的な発想はなく、

「自分自身の頭脳・能力・限界を試す」という修行僧的な方向に向かっていくのでした。苦笑

そこで再び医学部の再受験へと向かうのです。

 

カウンセリングや悩み相談、ポータルサイト運営

その頃、ネットを使ってカウンセリング、というか、悩み相談的なことをしていた僕は、

いつしか同じようなボランティア精神を持つ仲間と、

悩み相談のポータルサイトを運営するようになりました。

もちろん、それで収入を得るとかではないですし、

ポータルサイトの広告収入なども導入してません。

本当に困った人を助けたいという思いで始めたのでした。

 

実はそこで、とある出会いがあったのです。

ちょっと、ぶっ飛んだ話になりますが、

「霊やオーラなど普通の人には見えないものが見える」

という不思議な能力を持っている人です。

職業は心理カウンセラーで、とくに社会的弱者の救済をメインでしている人でした。

「Kさん」としておきましょう。

ちなみに昔ITもやっていたそうで、色々と自分と似た部分もあり、仲良くなったのです。

 

医師の信頼と権限は大きいのだ!

Kさんが言うには「心理カウンセラー」では限界があるとのことで、

この限界を突破するには「医師の肩書」が必要だそうでして。

医師の処方箋だとか許可などの権限があれば、

法的な意味で今よりできることがグンと増えるということでした。

つまり簡単に言えば、より多くの人を救えるということですね。

 

Kさんは某国立大の医学部教授とも懇意らしく、そこで自分の不思議な力など、

自らが実験台になって医学部の先生と一緒に研究してたりもしていたそうで、

そこで、Kさんも度々、その教授から

「多くの人を助けたいなら医師になると良い」

と言われていたらしいです。

 

ぼくは、その時点では医師の実務についてあまり詳しくはなかったのですが、

Kさんの話を聞いて、それならば自分も益々医師になりたいなという思いが強くなったのです。

しかも、偶然にもKさんと出会う前から、もう一度医学部を受験しようかなと考えていたのです。

偶然の出会いだったのです。

 

「医学部に合格できますよ」という予言!?

ぼくが医学部に再度チャレンジしたいなと思った時期から、

僕の周りに医学関係者が何人か現れるようなりました。

身内に医師がいる人だとか、とにかく医者に関係ある人が、急に周りに増えたのです。

 

実は僕が田舎に引っ越してから、こういうことが多くなりました。

つまり、僕が「何かをしたい」と思ったりすると、それに関連する人や物が自分の周りに自動的に増えだすのです。

とくに「仕事がもう少し欲しいな」と思うと、どこからともなく仕事が入ってくるなんて毎度のことでした。

まあ、わかりやすく言えば「運が良くなった」ということですね。笑

 

さてさて、周りを「医学」で固められたその頃、Kさんから言われたことがあります。

「あなたは、もともと不思議な能力を持ってる人ですよ。

でもまだ目覚めかけたばかりですから、徐々に進んでいきましょう。」

もちろん、自分自身はそういう能力の自覚はないですし、

霊やオーラやオバケなんか見えませんし、人の心も読めません。

でも、偶然がいろいろ重なったりすることから、

「もしかして、そうなのかな?」

と思うことにしました。笑

 

しかし一番嬉しかったのはKさんの次の一言でした。

「医学部を目指すのは賛成です、あなたなら受かりますよ」

ぼくも(現役・浪人時代とちがって)今なら必ず合格できると確信にも似た自信があったのです。

田舎暮らししてから急に運勢が良くなったのとKさんの予言のような言葉もあり、

俄然、その気になってしまったのでした。笑

 

本当に高齢受験者のせいで国益が損なわれるのか?

ところで、話は変わりますが、、、

自分のような既卒の社会人が医学部を目指すことに社会的な批判があることはご存知でしょうか?

簡単に言うと、「医学部に高齢者が入学すると、国益を損ねる」という批判です。

以前にツイッターでこんなやりとりがありました。

 

また後日ブログに書きますが、酒飲みながら急患対応する医師をどう思うか?

というそもそもの問題提起から上記のスレッドが始まりました。

そして「医師は酒なんか飲まないよね?」という皮肉をツイートしたのと、

高齢医師問題と医師の労働環境へのさらなる問題提起のつもりが・・・、

最終的にこちらです。苦笑

 

こんな感じで敬語も使わずにからんでくる人って基本的にイタイ人なので、

真面目に返信してバカだったなというオチですが。。。苦笑

 

つまり、一般の人はこの問題をご存知ないと思うので、ちょっと説明したいと思います。

具体的にどういうことかというと、

医師を一人養成するのに、莫大な税金が使われているらしく、

莫大な税金で養成したのに、50歳で医師になった人の場合、

定年まで15年しか働けないということになります。

 

一方で、現役で合格して25歳くらいで医師になった人と、

上記の50歳で医師になった人を比較すると、25年も差があります。

つまり、25年分の働きによる利益を日本国が損なうという意味なのです。

わかりやすく言うと、15年しか働けない人の為に巨額な税金使うなら、

若い人を医学部に入れろ!という話です。

 

なんとなく「ごもっとも」な話に聞こえますよね。

でも、ここには色々と「?」な点があります。

それを考察していきたいと思います。

 

社会経験のある人が医師になった方がいいんじゃないの?

まず、そもそも「莫大な税金」って言うけど、正確にはいくらかかってるんだ?

という疑問点がありますよね。

ネットで調べてみると、医師養成にかかる「莫大な税金」というのは都市伝説だという人もちらほらいます。

そういう人は、せいぜい数百万だと主張しています。

またある人は多く見積もっても数千万くらいだとも言っています。

確かに他学部だって税金は投入されているわけで、他学部との差を引くとどうなのか?

しかも、多く見積もって数千万程度であれば、さほど気にする問題でもないような気もします。。。

50歳から65歳で十分に取り返せるような気もします。

いや、勤務医でなければ定年はありませんし、80歳まで働く医者だっていますからね。

 

そして(仮に)25歳と50歳から生じる「25年」という差を、

ただ単に年数の差で損得を決められるものなのか?という疑問。

例え25歳で医師になっても、能力の差はありますからね。

50歳から始めた人でも、場合によっては25年分を取り返すくらいの働きをする人だっているかもしれません。

もちろん、その可能性は少ないと思いますが、ただ働いた年数ではなく、その質が重要だと思うんですよね。。

 

ある意味で社会人経験をした人の方が、患者さんへの接し方ですとか、

長く生きてきて様々な人と接した経験則から導き出せる診断結果もあるのではないかと思うんですけどね。

 

国が高齢者を排除しているようには思えない

それに、もう一つ大きなポイント。

現在の医師養成の制度が高齢者受験をそもそも許しているわけです。

国益を損ねるのなら、最初から年齢制限を受験条件に加えればよいのです。

実際、自治医科大学や産業医科大などは年齢制限ありますけど、他の医学部は制限してないわけです。

 

もちろん、医学部は医師養成だけでなく医学研究したい人も対象ですから、

年齢制限を加えたら憲法の「学問の自由」に反する可能性もあります。

であれば、研究と学習がメインの医学部と、医師養成がメインの医学部と分ければ良いと思いますが、国はそれをしないわけです。

または、医師国家試験に年齢制限を設けるとかね。

 

なので、国としては、必ずしも高齢者受験を好ましくないと思っているとは限らないだろうと推測されるのです。

ていうか、国や行政というよりむしろ学内の先生たちに「高齢者はムダ」みたいな意識があるような気もしますね。

結論としては、「高齢者受験問題」については、あまり気にしなくていいんじゃないかなって思います。

 

・・・とはいえ、その当時は30歳を少し過ぎたあたり。

ここから医学部を目指して、30歳なかばで入学して、40歳前後で医師デビュー。

周りが若い人ばかりだとすると、なんとなく後ろめたいというか、

気にしないでいいやと思っても、ちょっと気にしちゃう年齢の自分がいたのです。。。苦笑

 

https://inumakedon.com/igabubusaijuken-akirameru/

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